トライアスロンはスイム・バイク・ランの3種目で、屋外で練習すること多い競技です。日焼けで肌が火照ったり、ヒリヒリしたりすることは、夏場の大きな悩みでした。 今でも、日焼け止めに塗りムラがあった日は焼けてしまいます。
スイムの練習では、プールの塩素にもさらされます。泳いだ後に、肌が白く粉をふくほど乾燥したこともあります。
紫外線、汗、塩素、そして冬の乾いた空気。運動する人の肌は、毎日のように負担を受けています。
これは競技者に限った話ではなく、運動する習慣がある方なら、思い当たることがあるのではないでしょうか?
この記事では、運動する人の肌が荒れやすくなる原因と、私が実際に続けている肌ケアをまとめました。あわせて、よく話題になる「腸と肌の関係」について、研究でどこまで分かっているのかも紹介します!
この記事でわかること
・運動・スポーツで肌荒れ・乾燥が起きる4つの原因(日焼け/汗と擦れ/プールの塩素/冬の乾燥)
・プロトライアスリートが続けている3つの肌ケア(日焼け止めの選び方・保湿)
・腸活と肌荒れの関係について、研究で分かっていること・まだ分かっていないこと
※肌の赤みやかゆみ、ひどい日焼けなど、症状がつらい場合は自己判断せず、皮膚科などの医療機関にご相談ください。
※本記事は個人の体験に基づく感想を含みます。感じ方には個人差があります。
運動・スポーツで肌荒れ・乾燥が起きる4つの原因
ここでは運動・スポーツで肌荒れ・乾燥が起きる、代表的な4つを見ていきます。
1. 日焼け(紫外線)|ランナー・屋外スポーツは浴びる時間が長い
オーストリアの皮膚科医たちが、マラソンランナー210人と、年齢・性別をそろえた同じ人数の一般の人を診察した研究があります。ランナーの方が異常なほくろや皮膚の病変が多く、手術のために紹介された人も24人と、一般の人の14人を上回りました。
長い時間、外で体を動かすことは、肌にとっては紫外線を浴び続ける時間でもあります。
2. 汗と擦れ|あせもや擦れによる肌荒れ
早稲田大学のスポーツ科学の研究会で発表された内容によると、アスリートの肌は、練習中の汗でふやけ、黄色ブドウ球菌などの菌が増えやすい状態になっていると考えられています。
また、ドイツのスポーツ医学誌に掲載されたレビューでは、競技者の肌のトラブルは、感染やアレルギーだけでなく、摩擦などの物理的な刺激や熱、紫外線によっても起こり、どんなトラブルが出やすいかは競技や練習環境によって違うと報告されています。
皮膚科クリニックの解説では、ウェアと繰り返し擦れることで起きる炎症は、太ももの内側や脇などに出やすく、合った素材のウェア選びやワセリンなどで予防できるとされています。汗によるあせもも、肌を清潔に保ち、通気性のよい服を着ることで予防できるそうです。
3. 水泳・プールの塩素|泳いだ後に肌が乾燥する
私は一年を通して、プールの塩素による肌荒れや乾燥に困った経験があります。泳いだ後、肌が白く粉をふくほどでした。
アメリカのクリーブランド・クリニックの皮膚科医は、プールの塩素は水を清潔に保つ一方で、髪や肌をかなり乾燥させると説明しています。
4. 冬の乾燥|寒い時期の練習後は熱いシャワーに注意
日本皮膚科学会の診療の手引きでは、冬の湿度の低さによって、肌の角層が水分を保つ力が落ちると報告されているそうです。ある皮膚科クリニックでは、12月から2月にかけて、乾燥による赤みやかゆみで受診する人が増える傾向にあるといいます。
また、熱いお湯での入浴や長風呂は、肌のうるおいを守る皮脂などを洗い流し、乾燥をさらに進めてしまうとも説明されています。
練習後に熱いシャワーで温まりたくなる季節は、肌にとって乾燥しやすい条件が重なる季節でもあります。
寒い時期は喉の渇きを感じにくく、水分も不足しがちだと言われています。冬の水分とお腹の調子については、こちらの記事で詳しく書いています。

運動する人の肌荒れ対策|プロトライアスリートが続けている3つの肌ケア
私の肌ケアはかなりシンプルで、やっていることは次の3つだけです。
・屋外での練習とレースでは日焼け止めを塗る
・お風呂上がりに化粧水を塗る
・日焼けで火照った日は保湿クリームを塗る
1. スポーツ用の日焼け止めは「汗や水で落ちにくいか」で選ぶ
屋外で練習するとき、レースの時は、日焼け止めを塗っています。

使っているのは、アグレッシブデザインの「トップアスリート サンプロテクト ファイター」です。
2019年に実業団チームに入ったとき、チームをサポートしてくれていたことがきっかけで使い始めました。
使い続けている理由は、汗や水で落ちにくいと感じているからです。
トライアスロンは水の中で泳ぎ、練習では汗もたくさんかきます。そういう環境でも落ちにくいと感じています。
メーカーによると、ファイターはアスリートのための日焼け止めで、自転車やウルトラマラソン、トライアスロンなど、さまざまな屋外競技の選手に使われています。
落ちにくいぶん、落とすときは専用のクレンジングオイルを使います。
スイム・バイク・ランで使って感じたことや、塗り方・落とし方は、こちらの記事に詳しくまとめています。

肌に合う・合わないは人によって違います。肌が弱い方は、少量で試してから使ってみてください。
2. お風呂上がりに化粧水で保湿する
お風呂から上がったら、化粧水を塗っています。
ドラッグストアで買っているもので、特にこだわりはありません。
皮膚科専門医によると、お風呂上がりはできるだけ早く、遅くとも3分以内に保湿剤を塗るのがよいとされています。基本は朝とお風呂上がりの1日2回だそうです。
3. 日焼け後に火照った日は、保湿クリームを塗る
日焼けで肌が火照った日は、保湿クリームを塗っています。
病院が出している資料でも、日焼けした肌は冷やすこと、保湿すること、水分を補うことが大切だと紹介されています。
ここまで紹介したのは、どれも肌に直接塗るものです
この後に続く「体の内側」の話とは、役割がまったく違うものとして読んでください。
肌の調子を支える食事と睡眠|たんぱく質と睡眠の質
肌のケアというと、どうしても直接肌に塗るものに目が向きがちです。
ただ、肌も体の一部で、体と同じように、作るための材料と回復するための時間が欠かせません。
たんぱく質は肌の材料|1食の目安は手のひらサイズ
獨協医科大学病院の栄養に関する資料では、たんぱく質には皮膚を作り、肌が生まれ変わる周期を整える働きがあると説明されています。たんぱく質の一種であるコラーゲンは、肌のみずみずしさを保つのに役立つそうです。
私自身、食事はスポーツ栄養士の方に指導を受けながら見直してきました。たんぱく質のとり方も含めて、取り組んだことはこちらの記事にまとめています。

睡眠の質と肌の関係|バリアの回復が遅れたという研究
アメリカの大学病院の皮膚科医が、化粧品メーカーの依頼を受けて、30〜49歳の女性60人を調べた研究があります(2013年発表)。
睡眠の質がよくないグループは、紫外線を当てた後の赤みが引くのが遅く、肌のバリアを傷つけた後の回復も遅い傾向がありました。72時間後の回復の度合いは、よく眠れているグループの方が30%高かったと報告されています。
対象は運動習慣のある人ではなく、人数も少ない研究です。それでも、睡眠と肌の回復がつながっている可能性を示す結果のひとつです
食事と睡眠に続いて、最近よく耳にするのが「腸と肌の関係」です。
次の章では、研究でどこまで分かっているのかを整理します。
腸活と肌荒れの関係は本当?研究で分かっていること・いないこと
「腸活をすると、肌の調子もよくなる」。
こうした話を、雑誌やSNSで目にすることも多いのではないでしょうか?
ここでは、研究で分かってきていることと、まだ分かっていないことを分けて整理します。
腸皮膚相関(腸肌相関)とは|腸と肌は影響し合っている
海外の総説では、皮膚の病気の多くで、肌の表面の菌だけでなく、腸内細菌のバランスの変化も一緒に見られることが報告されています。
こうしたつながりは「腸皮膚相関」と呼ばれ、「腸肌相関」と呼ばれることもあります。腸から肌への一方通行ではなく、お互いに影響し合う関係だと考えられていて、その仕組みとしては、腸のバリア、炎症にかかわる物質、腸内細菌が作り出す物質などが候補に挙げられています。
逆の報告もあります。慶應義塾大学のグループは2018年、乾癬という皮膚の病気を起こしたマウスで、皮膚の炎症が腸内細菌の構成を変えることを確認したと発表しています。
腸が肌に影響するだけでなく、肌の状態が腸に影響する可能性もあることがいわれています。
アスリートは腸内環境が乱れやすいという報告
摂南大学などのグループは、ラグビー部員88人の腸内環境を調べ、一般の健康な人と比べて悪玉菌や、悪玉菌が作り出すコハク酸が多い傾向があったと報告しています(2021年)。
同じグループは、アスリートの腸内環境が乱れやすい背景として、たんぱく質が多い食事と、高強度の練習を挙げています。
先ほど「たんぱく質は肌の材料」と書きましたが、多ければ多いほど良いわけではない、ということでもあります。目安の量を意識しながら、食事全体のバランスをとることが大切です。
練習についても、私自身、練習の負荷そのものがお腹の調子に一番影響すると感じています。
「腸を整えれば肌がよくなる」とはまだ言えない理由
腸と肌の関係について紹介した研究は、皮膚の病気がある人や、マウスを対象にしたものが中心です。普段の肌の調子を対象にしたものではありません。
腸内細菌に働きかけることが、皮膚の病気の新しい治療につながるかどうかも、これから研究が進められていく段階だとされています。
乳酸菌と肌の関係を調べた研究もありますが、多くは特定の乳酸菌を使って行われたものです。同じ「乳酸菌」でも、その結果が別の乳酸菌や別の製品にそのまま当てはまるわけではありません。
「腸を整えれば肌がよくなる」と言い切れる段階には、まだありません。
次の章では、ここまでの内容をふまえて、お腹の調子を整えることと肌トラブルの関係を整理します。
お腹の調子を整えることは、肌トラブルを治す方法ではありません
前の章で書いたとおり、腸と肌の関係は研究が進められている段階です。お腹の調子を整えることを、肌トラブルへの対処として考えるのはおすすめしません。
肌のことは、肌のケアで考える
運動する人の肌の悩みは、役割を分けて考えると整理しやすくなります。
・紫外線、塩素、乾燥から肌を守る → 日焼け止め、泳いだ後に洗い流すこと、保湿
・肌の材料と回復の時間 → 食事と睡眠
・赤み、かゆみ、ひどい日焼けなど、つらい症状 → 皮膚科
私が肌のためにしていることも、先ほど紹介した日焼け止め、お風呂上がりの化粧水、日焼けで火照った日の保湿クリームの3つだけです。
最後に、私が肌とは関係なく普段から続けていることを紹介します。
私が肌ケア以外に普段から続けていること
私が2019年から続けているのが、乳酸菌生成エキス「ラクティス」です。

飲み始めた理由はお腹の調子の悩みで肌のためではありません。
それまでの大学4年間は、毎日ヨーグルトを食べていました。ただ、自分では手応えを感じられずにいました。
ヨーグルトが悪いわけではなく、乳酸菌には合う・合わないがあるという話は、こちらの記事に書いています。

お腹の調子に悩んでいたころのことは、お腹の調子に悩んでいたころの体験談で詳しく書いています。
乳酸菌生成エキス「ラクティス」とは
公式サイトによると、16種類の乳酸菌で豆乳を発酵させ、1年間熟成させたエキスです。生きた乳酸菌ではなく、乳酸菌が作り出す成分と、菌そのものの成分でできています。
アンチ・ドーピング認証も確認している
メーカーは2019年、英国LGC社のアンチ・ドーピング認証「インフォームド・チョイス」を、乳酸菌加工食品として日本で初めて取得したと発表しています。
まとめ|運動する人の肌荒れ・乾燥対策は外側のケアから
夏の屋外練習での日焼け、プールの塩素による乾燥。
運動を続けていると、肌はどうしても負担を受けます。
・運動する人の肌は、紫外線、汗と摩擦、プールの塩素、冬の乾燥という負担を受けている
・肌を守るのは、日焼け止め、泳いだ後に洗い流すこと、保湿といった外側のケア
・食事と睡眠は、肌の材料と回復の時間
・腸と肌の関係は研究の途中。お腹の調子を整えることは、肌トラブルを治す方法ではない
肌の負担を減らすことは、練習を続けるための準備のひとつです。
できることから、ひとつずつ取り入れてみてください!
乳酸菌のサプリを選ぶときに、競技者として確認しておきたいことは、こちらの記事にまとめています。

【★ここにASP計測リンク(ラクティス)を挿入★】
※本記事は個人の体験に基づく感想を含みます。感じ方には個人差があります。
※ラクティスは食品であり、医薬品ではありません。特定の症状の治療・予防を目的としたものではありません。
※肌の赤み・かゆみ・ひどい日焼けなどの症状が続く場合は、自己判断せず皮膚科などの医療機関にご相談ください。
※日焼け止めなどの化粧品が肌に合わない場合は、使用を中止してください。
※競技者の方は、使用する製品・医薬品にドーピング禁止物質が含まれていないか必ずご確認ください。
※本記事にはアフィリエイトリンク(楽天アフィリエイトを含む)が含まれます。
