目標に向けて、皆さんは日々練習を積み上げていると思います。もっと速いペースで、もっと追い込んで、もっとたくさんの量を、、、こんな練習が出来たらいいな今よりも更に強くなれるはず。
このような考えを持つのは問題ではないのですが、短期間で上記のことを一気に行った結果、どのようなことが起こったか、実際に経験したことを残したいと思います。
①体に起こった異変
体に異変が起こったのは、6月23日のアジアトライアスロンカップ蒲郡大会の終了後から。
大会終了後、2,3時間してから、腸の痛みと腹痛に襲われました。痛みはその日ずっと続き、翌朝(6/24)起きると、治まりました。
大会翌日から高地合宿が始まる為、長野県へ移動。無事合宿地へ到着し、次の日(6/25)からの練習に向けて、就寝しました。夜中に腸の痛み、吐き気で目を覚まし、朝まで殆ど眠ることが出来ませんでした。
6/26は症状が少し落ち着いたものの、6/27に悪化、6/28に病院を受診するも原因は不明。6/29,30と症状が続き、合宿継続が困難となった為、合宿を中止しました。結局、合宿では殆ど練習を行うことが出来ませんでした。
ここから症状が更に悪化、激しい胃と腸の痛みで立つこと、寝ることが苦しくなり、食事も殆ど食べることが出来なくなりました。(1日エネルギーゼリー1,2本が限界。)
症状は残るものの、多少動けるようになった為、7/3より練習を再開。体力はかなり落ちてしまい、軽い練習がやっと出来る状態。そこから徐々に症状は回復していき、7/16から、ようやく普段の強度に戻して練習を再開出来ました。
完治迄必要とした期間は約3週間。この期間、練習量は一気に落ち、それに伴い、パフォーマンスも落ちました。3週間で落ちた体重は3kg。症状の強さが体重の減少に出ていました。
コンディションの指標にしているHRVも、蒲郡大会以降、一気に崩れている。
②原因
原因は短期間(2週間)で練習の量、質を大幅に増やし、自身のキャパシティを超えた状態で練習したこと。
大阪大会終了後、結果が出ずに焦っていた為、負荷の高い練習を立て続けに行い、蒲郡大会では何とか結果を残したいと考えていました。疲労が大きく溜まっていたことは感じていましたが、体からのサインは全て無視、気持ちで押し切っていました。焦って目の前のことしか見えなくなっていました。。
この2週間は練習で追い込み切る練習を頻繁に行っていた為、リカバリーが全く追い付いていませんでした。練習とリカバリーをセットで考えなければならないことを、身をもって感じることとなりました。
蒲郡大会前の2週間、練習の強度が大幅に上がっていることが下の図からも分かる。
③対策
対策は練習量、負荷を適切な設定に戻すこと。追い込み切る練習は行わないこと。そして、継続出来る練習スケジュールで取り組むことを最優先で考えました。
とにかく、無理はしないこと。(楽をするという意味ではありません。)
言うのは簡単ですが、丁度良い量、負荷を探すことは、本当に難しく感じます。
そこで、睡眠データ(OURAリング使用)、HRV、体温、SPO2、主観、第三者の意見等、様々なデータやアドバイスを活用しながら練習を組み立てています。
④まとめ
今回お伝えしたいことは一つ。絶対に自分のキャパシティを超えて無理をしないこと。私の一つの意見なので、これが正解でもないし、間違いでもないと思います。ただ、私は、自分に合った丁度良い強度、量を継続してコツコツ積み上げることが、強くなるうえでは一番大切だと感じています。